可憐で色鮮やか!貴重な高山植物たち

高地という特別な環境で育つ高山植物は低地に生える植物とは違った趣があります。
空気が薄く、太陽光線の照射が激しい高山帯の厳しい条件に立派に耐えながら、高山植物たちは美しく咲き誇っています。

標高2400m以上で見られる
高山植物(高山帯)

  • チングルマ

    花期:6月〜8月

    白い花を咲かせたあと、長い羽毛状の毛をつけた実となります。草花に見えますが、実は木の仲間!マッチ棒ほどの太さの茎の断面を顕微鏡で見ると樹齢十数年を示す年輪があります。

  • タテヤマリンドウ

    花期:6月〜7月

    淡い色が魅力的なこのリンドウは、6~7月にかけて咲く夏の花です。 小さな花ですが、太陽の光を浴びていっせいに花を開く様子は圧巻です。

  • ミヤマリンドウ

    花期:7月〜9月

    高山の湿気のある草原に生えています。高さは5〜10cm多年草で、美しい青紫色の小さな花を咲かせます。

  • イワカガミ

    花期:6月〜8月

    1本の茎の先に、ピンク色の花が複数咲いています。 「イワカガミ」という名は、たくさんの葉が岩場で鏡のように輝いていることから名付けられました。

  • イワギキョウ

    花期:7月〜8月

    岩場などに連なって生えている多年草の植物です。稜線の砂礫地や草原で見られ、茎の先端に青紫色の釣鐘状の花をつけています。

  • イワイチョウ

    花期:7月〜8月

    草原や湿原に群生しています。花弁の縁がフリル状になっているのが特徴。また、葉の形がイチョウに似ており、秋になると黄色に紅葉します。

  • クロユリ

    花期:6月〜7月

    高さ10cmほどのユリ科の植物。暗紫色で、内側に白い斑点があるのが特徴。

  • ウサギギク

    花期:7月〜8月

    長い茎の先に、ヒマワリに似た黄色い花をつける。茎に向かってついている2枚の葉が、ウサギの耳のように見えることから、この名がつけられたといわれています。

  • クルマユリ

    花期:7月〜8月

    高さ30〜80cmほどで、後ろにそり返ったオレンジ色の花弁が鮮やか。茎の中に葉が車輪状についている。

  • コバイケイソウ

    花期:6月〜8月

    湿地に群生する多年草。雄しべが花弁よりも長く、小さな花が無数についています。花は一斉に咲く年と、あまり咲かない年があります。

  • ヨツバシオガマ

    花期:7月〜8月

    4枚の葉が輪生し、花冠の先がくちばしのようになっているのが特徴。赤紫色は、夏の立山を美しくいろどります。

  • ハクサンイチゲ

    花期:7月〜8月

    一見、花びらのように見えるのは実はがく片。高山帯の草原に群生する多年草で、茎の頂上に白い花を数個咲かせます。

標高1600m〜2400mで見られる
高山植物(亜高山帯)

  • ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)

    花期:7月〜8月

    長い茎を出して、ユリのような形をした鮮やかな黄色の花を咲かせます。花は朝開いて夕方にはしぼんでしまう、一日花です。

  • ワタスゲ

    花期:6月〜7月

    弥陀ヶ原湿原を代表する高山植物。花期を終えると、綿毛のようなフワフワとした果穂が風にゆれます。

  • ミズバショウ

    花期:6月

    6月下旬になると、美しくも個性的な花を咲かせるミズバショウ。白い花に見えるのは、花を包む葉が変化したもので、花はその中にある黄色い部分に密生しています。

  • ウメバチソウ

    花期:8月〜9月

    梅鉢の紋を連想させることからこの名が付けられました。 この梅によく似た花は多年草で、八郎坂の上部に多く咲きます。

  • モミジカラマツ

    花期:7月〜8月

    残雪の多い谷間や樹林の下などに群生しています。モミジ形の葉が特徴。白く繊細な花弁状のものは、花弁ではなくすべてオシベです。

アルペンルート周辺に生育する樹木

  • タテヤマスギ

    多雪地帯の雪にも耐える、抜群の強さをもったタテヤマスギ。樹齢300年を超えるタテヤマスギも数多く生育しています。

  • ブナ

    春と夏には緑が輝き、秋は赤や黄色に色づくブナは、四季折々にいろんな表情を見せてくれます。 アルペンルートには、美女平にブナの原生林があります。

  • ナナカマド

    ナナカマドの名前は、7度釜に入れても燃え残ることからきています。 夏には小さな白い花をたくさんつけ、秋には真っ赤に紅葉します。

  • ハイマツ

    高さは1~2m、横に広がる常緑の低木です。その名のとおり、枝は長く地をはっています。 また、ハイマツは、雷鳥の絶好の住みかとなります。

  • ダケカンバ

    高山帯の森林限界にまで生育しています。紅葉期になると葉は明るい黄色になり、アルペンルートを鮮やかに彩ります。

  • オオシラビソ

    別名をアオモリトドマツといい、立山の深山で針葉樹林を構成する主要樹です。高さは、およそ30mほどあります。